海保、マレーシアへ供与した巡視船「パカン」を使用 育成支援を実施

海保、マレーシアへ供与した巡視船「パカン」を使用 育成支援を実施

海上保安庁は2019年2月18日(月)から3月6日(水)まで、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)の教育訓練施設へ職員を派遣、技術協力を実施します。マレーシア・パハン州の州都、クアンタンの施設に計7名を派遣します。特殊救難隊OBで海保の訓練調整者1名、海上保安大学校潜水教官1名、特殊救難隊2名、巡視船潜水士3名で構成しています。

この派遣は、国際協力機構(JICA)による枠組みの下、潜水技術をはじめ鑑識技術の指導官や捜索救助調整者の育成支援を目的としています。潜水技術では日本から供与した巡視船「パカン」を活用した海洋実習や、鑑識技術では海上法執行をテーマにしたセミナーを実施する予定です。海洋実習ではMMEA以外にも、インド沿岸警備隊(ICG)への潜水技術の指導を行う予定です。

艦尾にヘリコプター甲板が設置されている巡視船「パカン(9203)」は、海上保安庁がマレーシアに供与した巡視船「えりも(PL-02)」を改修したものです。2017年3月21日(火)にマレーシア・ランカウイ島で披露式典が開催されています。

海上保安庁は、この取り組みを通じて、マレーシアやインドなどの海上保安機関との信頼関係の深化を図るとともに、海洋秩序の維持・強化に貢献していく方針です。

期日: 2019/02/18 〜 2019/03/06
この記事に関連するニュース
メニューを開く