空挺降下と自由降下

空挺降下と自由降下

ニュース画像 1枚目:アークティックオーロラ、C-130から陸自が空挺降下
© Army photo/John Pennell
アークティックオーロラ、C-130から陸自が空挺降下

陸上自衛隊の第1空挺団は、パラシュート降下によるエアボーン作戦と、ヘリコプターを使ったヘリボーン作戦を行える空挺部隊です。パラシュート降下でも「空挺降下」と「自由降下」では違いがあります。

空挺降下は、戦闘機や攻撃機の支援を受けながら、輸送機から兵員がパラシュート降下し、戦線の後方から部隊を展開するのが主目的です。おおよそ東京タワーの高さから新幹線ぐらいの速度で落下します。陸上自衛隊では13式空挺傘を使用しています。

近年は、ヘリボーン作戦が主体となり、空挺降下は減っています。1980年代にはアメリカ軍がグレナダ侵攻やパナマ侵攻で降下作戦を実施しています。「ルパン三世カリオストロの城」で、ICPOがC-119から空挺降下を行った場面が知られています。

自由降下は、高高度から少人数で隠密かつ精密に行うものです。偵察などの潜入任務や空挺降下が安全にできるよう周囲の安全を確保する準備や、輸送機を誘導する任務などがあります。陸上自衛隊では、アメリカのパラフライト社のMC-4型を使用しています。

空挺降下は、年初めの「第1空挺団降下訓練始め」で見学できます。自由降下は「第1空挺団降下訓練始め」や「富士総合火力演習」などで見ることができます。

■「空挺降下」体験

■「自由降下」体験
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