国土交通省は2019年11月5日(火)、成田国際空港の機能強化に向けた基本計画を改定、その内容が発表されました。
これは2018年3月、国や千葉県、地元市町、成田国際空港(NAA)からなる四者協議会で、既存のB滑走路の延伸やC滑走路の増設により、空港の発着容量を年間50万回とする機能強化について合意したことを受け、53年ぶりに基本計画が改定されました。
新たな基本計画によると、滑走路は3本で、その配置は平行滑走路とし、滑走路の間隔は2,500メートル以上としています。3本の滑走路のうち1本の長さは4,000メートル、他の2本の長さは3,500メートル、幅はそれぞれ45メートル以上です。以前の計画でも滑走路は3本ですが、このうち3本目はAとB滑走路を繋ぐ形の横風用滑走路でしたが、新計画はこれを廃止し、新たにC滑走路を造成します。
また、空港敷地の面積は2,600ヘクタール程度で、運用時間を24時間としています。航空保安施設の種類は、ILSや必要と認められる航空保安無線施設が設置されるほか、飛行場灯台や誘導路灯、進入灯、滑走路灯、風向灯などが設置されます。
なお、新設するC滑走路、B滑走路の延伸の工事完成は2030年を目処に完了し、需要に応じて順次、所要の諸施設を整備します。