MHIAEL、スペースジェット向けエンジンの国産完成品を初出荷

MHIAEL、スペースジェット向けエンジンの国産完成品を初出荷

ニュース画像 1枚目:GTF PW1200Gエンジン国産完成品の初出荷
© 三菱重工航空エンジン
GTF PW1200Gエンジン国産完成品の初出荷

三菱重工航空エンジン(MHIAEL)は2019年11月13日(水)、三菱航空機が開発中のSpaceJetファミリーに搭載するPW1200Gエンジンが本社工場で初めて完成、開発と製造元のプラット&ホイットニーに初出荷したと発表しました。

出荷されたPW1200Gは、SpaceJet飛行試験拠点のモーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)で機体に搭載され、機体試験などに使用されます。この初号機は2017年から組み立てを開始し、テストセル承認、第1回目のフルエンジン組み立ての完了などを経て、出荷されました。

PW1200Gの最終組立、領収試験を日本国内で行うプログラムは、2008年にMHIAELとプラット&ホイットニーがパートナー契約を結び、参画したものです。MHIAEL本社工場のPW1200G生産ラインは今後、アメリカ連邦航空局(FAA)による承認を受け、量産を開始する予定です。

PW1200Gは、プラット&ホイットニーの最新鋭ジェットエンジンです。ギヤードターボファン(GTF)の採用で、減速機構を介することにより低圧タービンを高速回転させ、高い効率を追求しているだけでなく、空気を取り込むファンは逆に回転数を下げて大幅な騒音低減を実現し、燃費性能向上と環境性能の飛躍的向上をはかります。

初出荷を記念し、11月11日(月)に式典が開催されています。式典には国土交通省、経済産業省、全日空(JAL)、日本航空(JAL)、JALエンジニアリング、プラット&ホイットニーなどの来賓が出席しています。

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