国土交通省航空局は、羽田空港の機能強化として2020年3月末から、北風時、南風時に新たな飛行経路を採用することを受け、実機を運用した確認を実施しています。2019年8月30日(金)から12月上旬まで、航空局のサイテーションCJ4を使用し、土、日、祝日を含む6時から8時に実施しています。
サイテーションCJ4は小型で、定期便で使用する機材と同じ実機での飛行確認を2020年1月30日(木)から3月11日(水)の期間、北風と南風時の飛行を実施します。実機使用は、北風時は1月30日(木)から2月12日(水)、南風時は2月1日(土)から3月11日(水)で、それぞれ7日間程度を予定しています。
北風時の新たな飛行経路は、羽田離陸時の運用で、時間帯は午前の7時から11時半、午後の15時から19時で、1時間あたり22回程度です。これはC滑走路を離陸した航空機が、江東区と江戸川区を区切る荒川上空を飛行するものです。
南風運用時の新たな飛行経路はA、C滑走路に着陸するため、都心部上空を飛行します。また、B滑走路を22エンドから滑走し、04エンド方面へ離陸し、川崎市殿町の上空を通過します。A滑走路の到着は1時間あたり14回程度、C滑走路到着は30回程度、B滑走路の離陸は1時間あたり20回以内で運用します。この離着陸は、15時から19時ですが、前後の1時間は切替時間にあたり、航空局は実質3時間程度の運用になると想定されています。
なお、南風時の新たな飛行経路による着陸に必要な設備工事は1月30日(木)と1月31日(金)に実施する予定です。また、天候などで必要な予定日数を実施できなかった場合、実機による飛行確認の期間は延長しません。