豊田通商がMRO市場に参入、AJWと販売代理店契約を締結

豊田通商がMRO市場に参入、AJWと販売代理店契約を締結

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© A J Walter Aviation Limited
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豊田通商は2020年1月27日(月)、航空機の機体およびエンジン向け装備品のMRO事業を手がけるイギリスのA・Jウォルター・アビエーション(AJW)と、2019年11月に販売代理店契約を締結したと発表しました。

日本では国土交通省航空局(JCAB)から認定を受けた事業場以外で修理された装備品は、国土交通大臣から予備品証明を受ける必要があります。この手続きは2017年、JCABとカナダ航空局(TCCA)の間で締結された整備技術取り決めにより、いずれかの検査を受けた整備施設であれば、それぞれ相手国の航空局の検査を受けることなく、航空機や装備品の整備を行うことが可能となっています。

カナダに修理工場を保有する、AJWグループ会社のAJWテクニークは2019年1月にTCCAから承認を取得し、装備品を日本の航空会社に提供しやすい環境が整い、今回の契約締結に至りました。

世界の民間航空機の需要は、航空旅客数の増加と格安航空会社(LCC)の台頭による路線拡大で、2018年の2万6,000機から、20年後には約2倍の5万1,000機に増加すると見込まれており、民間機のMRO事業ニーズは年々高まっています。

豊田通商はMRO事業への参入により、日本のMRO市場におけるネットワークを確立するとともに、日系航空会社にAJWグループの幅広いサービス提供を目指します。なお、日本でAJWとの販売代理店契約締結は、豊田通商が初めてです。

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