飛行機旅行の急激な拡大で現行の環境的対策は不十分 新基準の策定を

飛行機旅行の急激な拡大で現行の環境的対策は不十分 新基準の策定を

旅行関連のデータと知見の提供で世界をリードするオフィシャル・エアライン・ガイド(Official Airline Guide:OAG)は2020年2月20日(木)、新しいレポート「How Green is Your Airline?」を発表しました。このレポートは、持続可能性と環境に配慮した飛行機旅行への気運の高まりに対し、航空業界がどのように反応しているかを検証しています。

これによると、2000年以降、航空機座席数は平均で年間3.6%増加し、有効座席キロは4.6%増加しているにもかかわらず、航空会社と規制当局が行っているカーボン・オフセットなど現行の環境的対策では不十分との結果が出ています。

また、2009年にIATAが発表した業界目標は、飛行機旅行の継続的な拡大を考慮しておらず、実際の排気量と気候目標の間に乖離を生じさせていることを明らかにしました。航空会社が気候中立性の目標を推し進めるいっぽう、旅行者に炭素排出のオフセットに費用を出す機会を提供するなど、航空会社が採用している戦術の多くはうまく機能していません。

OAGのシニア・アナリストは、どの航空会社とフライトが他よりグリーンであるかをはっきりと示す新しい基準の策定には、さらなる技術的発展が必要としつつ、策定されれば、利用者が最も持続可能な選択肢を調査、評価、選択できるようになるとコメントしています。

メニューを開く