カンタス・グループ、150機超を地上に ジェットスター・アジアも運休

カンタス・グループ、150機超を地上に ジェットスター・アジアも運休

ニュース画像 1枚目:カンタス航空 787
© Boeing
カンタス航空 787

カンタス航空とジェットスターは2020年3月19日(木)、新型コロナウイルス(COVID-19)による顧客、従業員への影響を発表しました。

同グループは、2020年5月末までに国際線は90%減、国内線を60%線とする輸送量の削減を発表しており、カンタス航空とジェットスターのオーストラリア発国際線は3月末から少なくとも5月末まで運休します。今後政府との話し合いにより、一部の重要な路線は運航を継続する可能性もあります。

シンガポールのジェットスター・アジアは3月23日(月)から4月15日(水)まで、全便を運休します。ジェットスター・ジャパンは既に国際線を運休しており、国内線も減便中です。ベトナムのジェットスター・パシフィックは既に国際線を運休しており、今後国内線も大幅に減便します。

オーストラリア国内線に関しては、カンタス航空、カンタスリンク、ジェットスターが現在運航している大部分の国内線、地方路線の運航を継続します。国内線は60%を減便しますが、その多くは減便ですが、一部運休となる路線、また新規開設路線は運航開始を延期しています。

なお、これらにより、カンタス航空のA380、747、787-9、またジェットスターの787-8を含む150機以上が運航を停止しています。カンタス航空は現在約137機、ジェットスター・グループは約128機を保有しており、半数以上が駐機している状態です。なお、貨物機はフル稼働で、国内線旅客機も旅客便が減便となった分をカバーするため、一部貨物便として活用されます。

このほか、雇用を守るため、カンタス航空とジェットスターは、3万人の従業員の大部分を少なくとも5月末まで一時帰休するほか、役員も給与カットを行うなどの対応を取っています。

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