アメリカ海軍は2020年4月15日(水)、地中海の国際空域を飛行中のP-8Aポセイドンがロシア空軍のSu-35にインターセプトされたと発表しました。Su-35はポセイドンの直前25フィートのところを高速で反転する機動飛行を行い、非常に危険な行為としてこの事案が公表されました。
このSu-35による機動飛行によりP-8Aは、後方乱気流が発生し、アメリカ海軍はパイロットとその乗組員が危険にさらされたと非難しています。Su-35によるインターセプトの時間は、およそ42分間でした。
アメリカ海軍は、ロシアのSu-35戦闘機も国際空域を飛行しており、確認された機動飛行は無責任な行為と断じています。今後、安全を確保し、事故を防ぐために取り決められた国際法の範囲内で行動することを期待するとし、この法には冷戦期の1972年に締結された公海上の事故防止に関する協定(INCSEA)を含むと釘をさしています。安全でない行動は、偶発リスクと空中衝突の可能性が高まるとコメントしています。
なお、P-8Aは国際法に準拠した飛行であり、ロシア機の飛行を刺激しなかったと明らかにしています。