2020年10月以降に羽田/下地島線開設へ 発着枠政策コンテストで

2020年10月以降に羽田/下地島線開設へ 発着枠政策コンテストで

ニュース画像 1枚目:北側からの下地島空港
© 下地島エアポートマネジメント
北側からの下地島空港

国土交通省航空局は、2020年10月25日(日)以降に羽田発着枠政策コンテストで配分する5枠の方針を決定しました。このうち、日本航空(JAL)の羽田/三沢線とスカイマークの羽田/下地島線は総得点が僅差で、2路線を1年間のトライアル運航を経て再度、有識者が評価し、1枠の最終的な配分先を決定します。

評価結果から、羽田/鳥取線、羽田/石見線、羽田/山形線の既存政策コンテストで配分されている3路線に加え、羽田/大館能代線は2020年10月25日(日)から、それぞれ1便ずつ配分されることが決まりました。佐賀空港の5便から6便への増便は、このコンテストでの配分はありません。

僅差の羽田/三沢線と羽田/下地島線は総得点で3点違いのため、2021年3月末から2022年3月末の1年間をトライアル運航期間として評価対象とします。この前後にあたる2020年冬スケジュール、2022年夏スケジュールの両期間も準備を含む暫定運航が可能です。

三沢線はJALが現在の1日3便を4便化します。2018年度に22万8,734人のところ、2024年度目標を33万人に定め、需要喚起として乗継割引キャンペーン、青森空港の海外直行便と連携した誘客やプロモーション、空港連絡バスの増発や路線新設などに取り組みます。さらに、着陸料減免に相当する補助に加え、運航経費の削減施策や三沢空港ターミナルビルの改修を検討しています。

下地島線はスカイマークが新規開設する路線で、2024年度に11万人超、搭乗率86.5%を目指します。需要喚起策として、スカイマークと連携した路線プロモーションをはじめ、東京都心で訪日客へPR活動、野球場の新設によるスポーツ合宿やキャンプ誘致、国内外の教育機関の誘致による観光関連産業人材の育成などに取り組みます。閑散期には地元からスカイマークへ支援金を支払い、繁忙期はスカイマークから地元へ利益金の還元の仕組みも作り、地元と航空会社のリスク共有を予定しています。

■2019年度羽田発着枠政策コンテスト
1位:鳥取空港 (ANA)、1225点
2位:石見空港 (ANA)、1192点
3位:山形空港 (JAL)、1163点
4位:大館能代空港 (ANA)、1033点
5位:三沢空港 (JAL)、997点
6位:下地島空港 (スカイマーク)、994点
7位:佐賀空港 (ANA)、918点
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