オーストリア航空は2020年5月22日(金)、従業員と給与の一時的な削減で合意したと発表しました。これには客室乗務員、地上スタッフ、技術部門や管理部門の従業員が含まれ、従業員7,000人のうち約3,000人が対象となります。
オーストリア航空は新型コロナウイルス(COVID-19)危機からの回復は非常に遅いと予測しており、需要の少ない時期にできる限り多くの従業員の雇用を維持するため、2022年まで長期的な短時間勤務モデルを適用する方針です。
短時間労働モデルが終了した後は、2022年3月20日(日)から2023年12月31日(日)まで、地上スタッフの給与を2%から15%程度、一時的に引き下げます。また、パイロットと客室乗務員も2022年から2024年まで、給与の5.9%から12.7%分と、年金基金への拠出を見送ります。
これらにより、オーストリア航空は人件費を20%削減し、2024年までの削減額は3億ユーロとなります。オーストリア航空は、この危機から脱出するために給与削減という判断に協力してくれた従業員の貢献は大きいとコメントしています。
なお、オーストリア航空は、ドイツまたはその他の国との国境が6月15日(月)から再開見込みであるという政府の発表を受け、6月7日(日)まで運休延長を決定しています。