バークスデール空軍基地に棲むB-26の精神

バークスデール空軍基地に棲むB-26の精神

ニュース画像 1枚目:B-52Hストラトフォートレス「フラック・ベイトⅡ」
© U.S. Air Force photo by Master Sgt. Ted Daigle
B-52Hストラトフォートレス「フラック・ベイトⅡ」

バークスデール空軍基地に所在する第307爆撃航空団のB-52Hストラトフォートレスに付けられた愛称「フラック・ベイトⅡ」は、第2次世界大戦(WWⅡ)に参加した爆撃機B-26マローダーを記念しています。

B-26はWWⅡに於いて、他のアメリカ軍機よりも多くの戦闘任務に就き、「フラック・ベイト」は終戦まで207の作戦に参加しました。ドイツの88ミリ高射砲に被弾しても、さらにはエンジン1発のみでも生還する幸運にも恵まれました。戦後、この機体は解体され、スミソニアン協会の国立航空宇宙博物館に保管され、忘れ去られた存在になっていました。

第11航空機整備部隊のチーフが「フラック・ベイト」の名前を偶然見つけ、その歴史を調べ、第307航空機整備部隊の仲間に伝えました。国立航空宇宙博物館に許諾の有無を問い合わせ、再塗装したB-52Hに新たな名前「フラック・ベイトⅡ」とノーズアートを描きました。

「フラック・ベイト」は国立航空宇宙博物館の別館で、ワシントン・ダレス国際空港に隣接するスティーブン・F・ウドヴァー・ヘイジー・センターの修復ハンガーで保存作業が開始されています。「フラック・ベイト」と「フラック・ベイトⅡ」を対面させる試みも企画されましたが、B-52の機体が大きすぎ実現していませんが、初代の心意気は踏襲されています。

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