海上保安庁、上空から西之島の火山活動観測 中央火口が南西方向に拡大

海上保安庁、上空から西之島の火山活動観測 中央火口が南西方向に拡大

ニュース画像 1枚目:西之島(南西)
© 海上保安庁
西之島(南西)

海上保安庁は2020年6月29日(月)、第三管区海上保安本部羽田航空基地所属の航空機を使用し、上空から西之島の火山活動の観測調査を実施しました。

西之島は6月中旬から噴煙を高く上げる噴火が相次いでおり、今回の調査では、中央火口からの連続した噴火や、黒色の噴煙が高度3,400メートル以上に達している様子が確認されました。噴石の飛散は中央火口丘の麓までで収まっています。

溶岩は中央火口が南西方向に広がり、火口から溶岩が南西岸方向に流下して海へ流入し、溶岩流の先端から水蒸気が認められるほか、西之島全周に幅1,000メートル以上の黄緑色の変色水が分布している状況が見られます。

これを受け、海上保安庁では、西之島の半径1.4海里以内を警戒範囲に設定し、付近航行船舶に注意を呼びかけるとともに、2月4日(火)に変色水が確認された西之島の南方5海里付近についても、引き続き付近航行船舶に注意を呼びかけています。

期日: 2020/06/29
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