ニュージーランド航空、20年度決算 18年ぶりの赤字

ニュージーランド航空、20年度決算 18年ぶりの赤字

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© Boeing
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ニュージーランド航空は2020年度(2019年7月~2020年6月)決算で、一時費用を除いた税引き前損失が8,700万ニュージーランド・ドル(約62億円)で、18年ぶりの赤字を計上しました。

上半期の中間利益は1億9,800万NZドルと好調で、下半期の初めの北米やリージョナル路線の需要も順調でしたが、新型コロナウイルス感染拡大による渡航制限により、4月から6月までの旅客収入が前年比74%減と大幅に減少しました。営業収入は前年比16%減の48億万NZドル、提供座席数は前年比21%減でした。

ニュージーランド航空は、ニュージーランド政府から9億NZドルの融資枠を確保し、8月25日(火)時点で現金と合わせて約11億NZドルの短期流動性を確保しています。ロックダウン解除後、ニュージーランド国内の需要が想定を上回り、融資枠はまだ使用していませんが、近日中に引き出しを開始する予定です。

ロックダウン解除後の6月と7月、国内線は、特にクイーンズタウンなどのレジャーデスティネーションへの需要が多く、国内線ネットワークはパンデミック前の約70%にまで回復しました。ただし、売上の70%が国際線に依存し、渡航規制が維持されている期間は大きな影響を受けることは必至で、2021年度も赤字になる見込みを示しています。

円換算 = 71.02円 (2020/08/29 現在)
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