ライアンエア、737 MAXを75機追加発注 計210機に

ライアンエア、737 MAXを75機追加発注 計210機に

ニュース画像 1枚目:ワシントンDCで開催された調印式
© Ryanair
ワシントンDCで開催された調印式

ライアンエアとボーイングは2020年12月3日(木)、737 MAXを75機追加する契約に合意しました。確定契約は、135機から210機に増え、この機材は全て197席を装着する737-MAX 8-200です。737 MAXの運航再開に道が開かれて以降、初めての737 MAXの契約です。

ライアンエアは737-8のローンチカスタマーの1社で、2014年後半に確定100機とオプション100機を発注し、2017年に10機、2018年に25機を確定させていました。737-MAX-8をベースとして200席近い座席を搭載するための改良を加えた機材で、ライアンエアは「Max-8200」と呼んでいます。

ライアンエア、ボーイングともコロナ禍が航空需要に影響を与えることを認めつつ、長期的には旅客需要が回復すると確信しています。この予測に基づき、ボーイングは2021年、ライアンエアに少なくとも50機を納入する計画です。ライアンエアはこの新型機を使用し、保有するボーイング737-800型機を更新、または需要回復まで駐機する対応をとります。ワクチンの流通などをみながら、需要回復にあわせた機動的な展開を計画しています。

ボーイングは今後、ライアンエアと協力し、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)の認証に協力するほか、ダブリンとロンドン・スタンステッドに所在する新たなボーイングMAXシミュレーター3基で運航乗務員の訓練完了を支援します。

ライアンエアはすでに12億5000万ユーロ、およそ1570億円の資金を調達し、コロナ禍を乗り切る財務基盤を強化しています。低燃費、静粛性が高く騒音性能が高い機材の導入で、低運賃の提供により、旅行需要の回復につなげる狙いです。

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