ライアンエアとボーイングは2023年5月9日、ボーイング737-MAX-10型機を最大300機追加する契約に合意しました。内訳は150機の確定発注と150機のオプションです。運航中の737-800と197席仕様の“737-8-200 (737-8200)”を、単通路機として最大の228席を配置する737-MAX-10に置き換える計画です。ヨーロッパ全体で市場が拡大していることを鑑み、置き換えと共に座席数の多い新型機で保有機数を増やす考えです。
ライアンエアでは、737-800を225機、737-8-200を57機(210機契約済み)運航しています。737-8-200(737-8200)は、737-MAX-8型機をベースに、定員増のために非常口扉を増設したLCC向けの機材です。
同社は運用中の737と同型の737-MAX-10の導入に向け、購入価格の調整を続けていました。2021年9月には、あえて交渉打ち切りを発表し、低価格で購入したいライアンエアとボーイングとの交渉がその後も続けられていたものと思われます。