ボーイング、アトラス・エアから最後の747製造分を受注

ボーイング、アトラス・エアから最後の747製造分を受注

ニュース画像 1枚目:アトラス・エア・ワールドワイド傘下のポーラーエアがDHL向けに運航する747-8F (mojioさん撮影)
© FlyTeam mojioさん
アトラス・エア・ワールドワイド傘下のポーラーエアがDHL向けに運航する747-8F (mojioさん撮影)

ボーイングは2021年1月12日(火)、アトラス・エア・ワールドワイド・ホールディングス(AAW)から4機の新規契約を受注しました。これは「空の女王」として長年に渡り親しまれてきたボーイング747型機の最後の製造機、ボーイング747-8貨物機(747-8F)の契約です。

この4機製造の契約は、747の最後の受注契約で、この製造を終えると、747製造の歴史に終止符が打たれます。747は1969年に初飛行し、半世紀に渡り世界各地で海外旅行ブームを巻き起きした機体で、多くの人に「ジャンボ」または「ジャンボジェット」の愛称で親しまれています。ボーイングは、747の生産を2022年に終了すると公表しています。

アトラス・エア・ワールドワイド・ホールディングス(AAW)は、新たな大型機の導入で、航空貨物市場の中でも急成長を遂げるeコマース、エクスプレス部門で顧客からの強い需要に対応します。今回契約したボーイング747-8貨物機(F)は、2022年5月から10月までに納入されます。

747-8Fは、1世代前の747-400Fに比べて積載量が20%増加、消費燃料が16%減少、騒音は約30%低減しています。ボーイングが製造する双発機で最大の貨物機の777-200LRFと比べ、25%多く積載できます。また、747-8Fはノーズドア装着で、機首から超大型貨物の搭載ができ、多様な航空貨物輸送のニーズに応える柔軟性があります。

AAWは、新造機への投資を通じ、騒音、航空機の二酸化炭素排出量、資源消費量の削減に取り組みます。傘下のアトラス航空はボーイング747貨物機の世界最大の運航会社で、747-8Fを10機、747-400Fを34機、747-400旅客機を5機、747-400旅客機を改修した大型貨物機(LCF)を4機の計53機を保有しています。

※配信後、記事を一部修正しました(2021年1月14日(木) 11:27)

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