全日空(ANA)は、2021年度の貨物便輸送事業計画を策定しました。3月28日(日)から、全て成田発着で11路線、週間で計65往復を運航します。保有する11機の貨物専用機を最大限に活用するため成田空港発着に集約し、機材効率を向上させます。
ANAは現在、旅客機からの貨物改修を含むボーイング767-300型貨物機(F)を9機、ボーイング777型貨物機(F)を2機で運航しています。日本発着の輸送需要、成田経由のアジア・中国と欧米間の輸送需要を積極的に取り込み、収益向上につなげます。
これまで、貨物機を使用して運用していた沖縄国際物流ハブについては、貨物専用機を使用するモデルから、那覇空港に就航する他社の国際旅客便とピーチの貨物スペースを活用したモデルへ移行すると発表しています。那覇ではeコマース商品など少量、かつ速達性が求められる輸送需要への対応もカバーし、成田発着では貨物専用機で収益性の高い輸送を担います。
成田発着で使用する貨物専用機は、貨物定期便に加え、チャーター便や臨時便を機動的に設定します。需要動向、収益性を見極めながら、運航していない地点や路線の貨物便就航、旅客機を利用した貨物便も検討します。
計画では、大型機の777Fは、成田発着のシカゴ、フランクフルト線に加え、上海線の一部に投入します。このほか、成田発着のバンコク、シンガポール、香港、台北、ソウル・仁川、上海、青島、厦門、広州線は767Fで運航します。
■ANA貨物機 2021年度運航計画路線 | 便名 (成田発/海外発) | 週間便数 | 機材 |
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シカゴ線 | NH8402/NH8401 | 5往復 | 777F |
フランクフルト線 | NH8405/NH8406 | 2往復 | 777F |
バンコク線 | NH8507/NH8510 | 7往復 | 767F |
シンガポール線 | NH8411/NH8412 | 5往復 | 767F |
香港線 | NH8511/NH8512 | 6往復 | 767F | NH8513/NH8542 | 1往復 | 767F |
台北線 | NH8441/NH8442 | 7往復 | 767F |
ソウル線 | NH8475/NH8476 | 6往復 | 767F |
上海線 | NH8403/NH8404 | 1往復 | 767F | NH8431/NH8432 | 3往復 | 777F | 2往復 | 767F | NH8517/NH8518 | 1往復 | 777F | 5往復 | 767F |
青島線 | NH8427/NH8506 | 4往復 | 767F |
厦門線 | NH8515/NH8516 | 4往復 | 767F |
広州線 | NH8489/NH8490 | 6往復 | 767F |