空自向けKC-46A、初飛行 5〜6月納入へ

空自向けKC-46A、初飛行 5〜6月納入へ

ニュース画像 1枚目:空自向けKC-46A
© Boeing
空自向けKC-46A

航空自衛隊に納入されるKC-46A空中給油機が2021年2月8日(月)、初飛行しました。空自には機番「14-3611」として納入される予定で、試験飛行には仮レジ「N6018N」が使用されました。ボーイングは、空自向けKC-46Aが認証段階に移行し、大きな節目に至ったとコメントしています。

KC-46プログラムで、空自への引き渡しは、2021年中に予定されています。ボーイングが開発を手がけるこのプログラムで、空自は初めての海外顧客となります。空自のKC-46Aは、アメリカ空軍、アメリカ海軍、アメリカ海兵隊、空自の航空機を対象とした給油認証を獲得する予定です。

ボーイングはワシントン州エバレットの767生産ラインで、アメリカ空軍と航空自衛隊向けのKC-46Aのベースとなるボーイング767-2C型機を組み立てています。767-2Cは767-200の長距離貨物機(LRF)をベースに、主翼や主脚などは767-300ERの部品を採用し、コクピットはグラスコックピットが採用されています。この製造にあたり、ボーイングの日本でのパートナー企業が機体構造の16%を担当しています。

KC-46Aは、開発プログラムの進捗遅れから、空自への納入時期も変更されています。今回の初飛行により、ボーイングが耐空証明を得たのち、カスタマーフライトと呼ばれる段階で空自が実際に飛行させる予定です。アメリカでの安全確認などを経て、2021年5月から6月ごろに納入予定です。このKC-46Aは美保基地に配備される予定です。

この記事に関連するニュース
メニューを開く