元JAL・JTAの737-400型機、手が届くかも?! 価格は2億4,100万円

元JAL・JTAの737-400型機、手が届くかも?! 価格は2億4,100万円

ニュース画像 1枚目:日本トランスオーシャン航空で活躍していた時代の「JA8993」 (ktaroさん撮影)
© FlyTeam ktaroさん
日本トランスオーシャン航空で活躍していた時代の「JA8993」 (ktaroさん撮影)

コロナ禍で多くの機材が航空会社から予期せずに退役し、その第2の人生を博物館で送るブリティッシュ・エアウェイズの747のような機体もあれば、解体される機材もあります。さらに、第2の人生も決まらずに保管環境の良い地域に運ばれ、ゆっくりと売却が進められる機材もあります。その中で、日本でも活躍した機体がアメリカのウェブサイトに掲載され、富裕層ならば購入できそうな価格で販売されています。

売却価格は2億4,100万円。ボーイング737-400型機、現在の機体記号(レジ)「N7372C」で登録されています。アメリカ連邦航空局(FAA)の管理データによると、販売するCSDSアセット・マネジメントが所有しています。この機体は、日本トランスオーシャン航空(JTA)で「JA8993」として活躍した機体です。

この機体はボーイングのシアトル・レントン工場で製造され、1996年8月14日(水)に初飛行、8月下旬に日本航空(JAL)に引き渡しされました。2003年から2011年はJALエクスプレスとして、2011年から退役する2019年まではJTAで運航されました。

JTAは2019年6月、「JA8993」を抹消登録し、この機体はアメリカ国籍の「N7372C」と変更され、2019年9月にアメリカ・アリゾナ州のピナル空港にフェリーされています。売却サイトの情報によると、JTAで使用されていた当時のシート145席を搭載しています。JALグループで運用されていた際は、CFMインターナショナル製のCFM56エンジンを搭載していました。

737-400の価格は、日本航空(JAL)ウェブサイトで遡ることができる2003年時点の有価証券報告書によると、帳簿価格で38億2,400万円です。JALで最後の帳簿価格が記載された2019年時点では、3億200万円でした。当該の737-400を貨物機に改修する場合は、座席を取り外すなど、さまざまな作業が必要になります。こうした手間も考慮され、帳簿価格はあくまで参考ですが、現在の売却価格はお買い得な設定になっているのかもしれません。

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