アメリカ空軍は2021年4月7日(水)、エグリン空軍基地で最新の戦闘機として正式に「F-15EX イーグルll」の名称を与える除幕式を開催しました。F-15イーグルは45年以上にわたり、空中戦で無敗を誇ります。敵、同盟国、そしてアメリカの航空優勢を象徴する戦闘機であるものの、永遠に飛び続けるわけではないとの米空軍の認識から、第2世代のF-15として生まれ変わります。
F-15EXは、F-15SA以降のアドバンスドイーグルの派生系で、カタール空軍向けF-15QAのフライ・バイ・ワイヤ、先進コクピット・システム(ACS)、AN/APG-82(V)1 AESAレーダー、赤外線捜索追跡システム(IRST)などを装備し、電子戦システム「イーグル・パッシブ/アクティブ・ウォーニング・サバイバビリティ・システム(EPAWSS)」はアメリカ独自の仕様です。
今後は第96試験航空団(96 TW)などがテスト飛行と評価を開始します。アメリカ空軍は2021年3月10日(水)、ボーイングからF-15EX初号機を正式に受領。この機体はボーイングが2021年2月、セントルイス・ランバート国際空港で初の試験飛行を実施し、納入時期を前倒ししたものです。2機目のF-15EXも2021年4月末までにエグリン空軍基地に納入予定となっています。
この数日、日本でのF-15の話題は、防衛省がF-15能力向上として予算を組んだものの、防衛相がその計画の全面見直しを指示したこと。空対地スタンドオフミサイル搭載の改修で費用が嵩む場合、新世代のイーグル購入なども対案になるかもしれません。