ロシア政府向け最新Il-96-300、初飛行 最新アビオニクスを搭載

ロシア政府向け最新Il-96-300、初飛行 最新アビオニクスを搭載

ニュース画像 1枚目:ロシア政府向け最新Il-96-300
© Публичное акционерное общество «Авиационный комплекс им. С.В. Ильюшина»
ロシア政府向け最新Il-96-300

イリューシンは2021年4月9日(金)、最新アビオニクスを搭載したイリューシンIl-96-300型機の初飛行を実施し、約2時間で飛行を無事に終えました。ロシア政府に納入される機体で、機体記号(レジ)は「RA-96024」として登録されています。機体塗装は、新たな技術で仕上げられ、機体を保護する機能が高められています。

この機体には、ロシア国内製の最新アビオニクスが搭載されました。アビオニクスの中でも、近代化されたナビゲーションシステム採用が特徴で、運航時の安全性向上につながり、乗務員の着陸時の負荷が軽減されます。 このナビゲーションシステムはヨーロッパで採用されているワイドボディ旅客機の最新要件に準拠した仕様です。

「RA-96024」の飛行試験は、高度5,000〜9,000メートルで実施され、機体の安定性、制御性、各種システムやエンジンの挙動が確認されました。搭載された最新のナビゲーションシステムの機能、降下中には着陸進入中の無線装置の確認も実施されました。今後、ロシア政府向けの装備など各種確認を経て、納入される予定です。

今回搭載された新たなロシア製の最新アビオニクスは、イリューシンが開発を進めている最新鋭のIl-96-400Mにも活用されます。この最新アビオニクス機器は、2020年7月に別の機体で飛行試験が実施され、今回はその機能が新造機に搭載されました。

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