スターフライヤー、売上高54.7%減の182億円 純損失100億円

スターフライヤー、売上高54.7%減の182億円 純損失100億円

ニュース画像 1枚目:スターフライヤー A320
© FlyTeam ニュース
スターフライヤー A320

スターフライヤーは2021年4月30日(金)、2021年3月期決算を発表しました。売上高は前年比54.7%減の182.9億円、営業損失は112.3億円、経常損失は113.5億円、純損失は100.6億円で、過去最大の赤字を記録しました。新型コロナウイルスの影響から外出自粛による人の移動が激減。その中で航空各社の保有機材を使った遊覧飛行が人気を集めました。スターフライヤーも遊覧飛行を企画し、機内でプラネタリウムを上映するチャーター便「Starlight Flight」と独自の内容で、コロナ禍の収入確保に取り組みました。

航空運送事業では、主力の定期旅客運送が180.7億円で2020年3月期比55%減となりました。独自企画のチャーター便など不定期旅客運送は2020年3月期の900万円から800万円となりました。運航実績は、飛行時間が保有する全機材で23,327時間と前期から43.3%減、旅客数が72.6%減の45万7,000人でした。こうした中で、定時出発率は98.8%となり、前期の94.2%から改善しました。

2022年3月期の見通しは、コロナ禍の影響を合理的に折り込むことは困難として半期、通期共に公表していません。スターフライヤーは2020年3月11日(水)以降、北九州/台北線、名古屋(セントレア)/台北線の国際線を運休したほか、国内線の羽田/北九州線を減便。その後は羽田/福岡線、福岡/名古屋線、北九州/那覇線も減便を実施している状況が続いています。

なお、スターフライヤーは2020年12月に第三者割当増資、事業提携する経営コンサルタントのアドバンテッジアドバイザーズの役員を新たに選任するなど、経営基盤を強化。さらに2021年3月、主力取引銀行とコミットメントライン契約とシンジケートローン契約の財務制限条項を契約変更し、借入契約の財務制限条項に抵触する恐れを解消しています。

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