フィンランド発の北欧ブランド「マリメッコ(marimekko)」が2021年5月21日(金)に、70周年を迎えました。独創的なプリントアートや大胆な色使いを特徴とし、洋服をはじめバッグやマグカップなどの幅広い雑貨を販売。日本でも全国各地に計38店舗を構えるほどの人気を得ています。同じフィンランドを拠点にする航空会社、フィンエアーは2012年以来、マリメッコとコラボし、そのデザインを取り入れてきました。これまで日本路線にも投入された特別塗装機や機内サービスの様子を紹介します。
特別塗装機「マリメッコ ウニッコ (1号機)」
フィンエアーとマリメッコがコラボレーションを開始した2012年に就航した塗装機で、代表デザインのひとつであるケシの花柄の「ウニッコ(Unikko)」が描かれました。ウニッコは、マリメッコで最も愛されているクラシックな柄の1つだそうです。2012年10月27日(土)から上海で開催されたラディカル・デザインウィークにあわせ、塗装機を就航。2016年まで運航されました。
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特別塗装機「マリメッコ メトサンヴァキ」
続いて2013年5月に登場したのは、森の住人「メトサンヴァキ(Metsanvaki )」柄のブルーを纏った機体です。しかし、デビューしてすぐに、デザインが盗作だったことが判明。約1カ月で塗装が剥がされ、幻の特別塗装機となりました。日本路線にも投入されていました。
幻かと思うと、拡大して見たくなりますね。
特別塗装機「マリメッコ ウニッコ (2号機)」
初代マリメッコ特別塗装機と同じ「ウニッコ」を別デザインで描き、2014年12月に就航した塗装機です。1機目と比較すると、大きなケシの花柄が機体の後方両側に2つずつ塗装されているのが特徴です。2016年5月8日(日)に就航したフィンエアー初の九州への定期便、福岡/ヘルシンキ線の初便にも、この「ウニッコ」特別塗装機が使用されました。
6年以上活躍している塗装機ですが、新型コロナウイルスの影響からか、2020年3月からは保管され、日本にも飛来していない状態が続いています。
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特別塗装機「マリメッコ キヴェット」
2021年5月現在、日本で飛来が確認できるフィンエアーの塗装機です。「キヴェット(Kivet)」はフィンランド語で石を意味します。機体には、石をイメージしたシンプルな大きなブルーのドットが機体後方に描かれています。これまでのマリメッコ塗装機は既存の機体を塗り替えての登場でしたが、この機体はデリバリー時から、特別塗装が施されていました。
塗装種類 | 機体記号(レジ) 機材 | 運航期間 |
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マリメッコ ウニッコ (1号機) | OH-LQD A340-300 | 2012年 〜 2016年 |
マリメッコ メトサンヴァキ | OH-LTM A330-300 | 2013年05月 〜 2013年06月 |
マリメッコ ウニッコ (2号機) | OH-LTO A330-300 | 2014年12月 〜 |
マリメッコ キヴェット | OH-LWL A350-900 | 2017年09月 〜 |
マリメッコ デザインの機内サービス
フィンエアーはすべての機材で、マリメッコのデザインを採用したアイテムを導入しています。ビジネスクラスの機内では、枕カバー、掛け布団、サービステキスタイル、食器などのテーブルウェア、アメニティキットがマリメッコデザインで提供されます。
エコノミークラスでも、ドリンク用の紙コップ、テキスタイルなどにマリメッコ柄が採用されています。搭乗クラスに関わらうず、機内に足を踏み入れた瞬間からマリメッコデザインで北欧気分を楽しめます。
なお、2021年5月時点で、フィンエアーはコロナの影響により、日本路線を縮小し、成田/ヘルシンキ線の週3便のみ運航。成田線はエアバスA350-900型機の運航で、特別塗装機「マリメッコ キヴェット」も投入されています。