エアアジア、航空貨物を強化 737-800F導入 A320貨物改修機も

エアアジア、航空貨物を強化 737-800F導入 A320貨物改修機も

ニュース画像 1枚目:Teleport(テレポート)塗装の737-800F
© AirAsia
Teleport(テレポート)塗装の737-800F

エアアジア・グループは2021年第3四半期から、737-800貨物専用機(F)をリースで導入し、アジア全域で運航します。また、保有するエアバスA320型旅客機で搭載していた座席を全て外し、搭載容量を増やす簡易的な改修機「プレイター」を2機、運航します。貨物専用機と旅客機の簡易改修機・プレイターで、航空物流を本格的に強化する方針です。航空貨物は、エアアジア・グループでロジスティクスのベンチャー部門「Teleport(テレポート)」が手がける事業です。

貨物機はマレーシア・クアラルンプールとタイ・バンコク、2箇所のハブ空港を拠点にハノイ、ホーチミン、香港、ジャカルタ、ヤンゴンなどの主要都市へ運航します。エアアジアは2020年末、旅客機の座席下に確保されているベリースペースだけでは増加する航空貨物取り扱いを賄うことができないと、長期的な視点から判断。737-800Fの活用を検討・評価し、今回の貨物専用機の導入と改修に至りました。Teleportは、東南アジア全域を対象に、24時間のドア・ツー・ドア配送の実現を目指し、サービスを提供できる能力、接続性の構築に取り組んでいます。

エアアジア・グループは5月末、A320改修機についてマレーシア航空当局(CAAM)の認可待ちと言及していました。改修を終えたA320プレイターはマレーシア、タイにそれぞれ1機ずつ配備されます。この改修作業はマレーシアではエアアジア・グループ傘下のアジア・デジタル・エンジニアリング(ADE)、タイではタイ・エアアジアが実施しました。

航空貨物を取り扱うTeleport向けにエアアジアは5月、エアバスA330型を6機、A320を2機で対応しました。エアアジアは737-800Fのリース導入に加え、貨物輸送向けに対応する機材を今後、増やす予定です。

なお、エアアジア・グループの737-800導入は今回決定した貨物専用機が初めてです。かつてはマレーシア、タイ、インドネシアのエアアジアで737-300旅客機を運航したことがあります。

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