ロナルド・レーガン空母打撃群、南シナ海進出 中国28機が台湾南部を飛行

ロナルド・レーガン空母打撃群、南シナ海進出 中国28機が台湾南部を飛行

ニュース画像 1枚目:ロナルド・レーガンから発艦するVAQ-141のEA-18Gグラウラー
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Quinton Lee
ロナルド・レーガンから発艦するVAQ-141のEA-18Gグラウラー

アメリカ海軍は2021年6月14日(月)、ロナルド・レーガン空母打撃群(RRCGS)が南シナ海での活動を開始したと発表しました。空母「ロナルド・レーガン(CVN-76)」は2021年5月19日(水)に横須賀を出港、この定期航海中で初めて南シナ海への進出です。

空母打撃群は、空母「ロナルド・レーガン(CVN76)」と艦載機の第5空母航空団(CVW-5)、第15駆逐隊(DESRON-15)、ミサイル巡洋艦「シャイロー(CG-67)」、​アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ハルゼー(DDG-97)」で構成しています。

南シナ海では、固定翼機や回転翼機での飛行活動、海上打撃演習、水上・航空部隊間の戦術訓練など、海上での安全保障活動を実施します。南シナ海での空母を展開した活動は、インド太平洋地域におけるアメリカ海軍の通常のパトロールの一環です。

アメリカ海軍は、DESRON-15の「カーティス・ウィルバー (DDG-54)」がオーストラリア海軍アンザック級フリゲート艦「バララット(FFH-155)」と南シナ海で演習を実施したとも公表し、同盟国の活動を積極的に広報しています。

ニュース画像 1枚目:中国の殲-16機(J-16)
© 中華民国空軍
中国の殲-16機(J-16)

一方で台湾国防部は6月15日(火)、中国人民解放軍が計28機、バシー海峡を抜け太平洋に進出、さらに中国本土方面に戻る飛行をしたと発表しました。いずれも台湾の防空識別圏(ADIZ)を通過しています。確認された機体は戦闘機がJ-16の14機とJ-11が6機、H-6爆撃機が4機、KJ-500早期警戒管制機(AEW&C)が2機、Y-8電子情報収集機(EW)が1機、Y-8対潜哨戒機(ASW)が1機です。Y-8EWとY-8ASWを伴い、RRCGSも意識して台湾を牽制する行動を行なっている可能性もあります。

■第15駆逐戦隊(DESRON-15)
ミサイル駆逐艦
・バリー (DDG-52)
・カーティス・ウィルバー (DDG-54)
・ジョン・S・マケイン (DDG-56)
・フィッツジェラルド (DDG-62)
・ステザム (DDG-63)
・ベンフォールド (DDG-65)
・マッキャンベル (DDG-85)
・マスティン (DDG-89)
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