開発中のМС-21-310、塗装のためウリヤノフスクにフェリー

開発中のМС-21-310、塗装のためウリヤノフスクにフェリー

ニュース画像 1枚目:ウリヤノフスクにフェリーされた初のロシア製エンジン搭載のМС-21
© UAC
ウリヤノフスクにフェリーされた初のロシア製エンジン搭載のМС-21

ロシアのイルクートは2021年6月22日(火)、アヴィアドヴィガーテリ製PD-14エンジンを搭載した初のイルクートMC-21型機を製造地のイルクーツクからウリヤノフスクにフェリーしました。機体記号(レジ)「73055」で登録されているMS-21-310は、イルクーツク・アビエーション・プラントでの最終組み立てを経て、2020年12月15日(火)に初飛行。今回は、ウリヤノフスク・ヴォストーチヌイ空港で塗装が施されます。

MC-21は、2017年5月28日(日)に「73051」が初飛行。それ以降、2018年5月に「73053」、2019年3月に「73054」、2019年12月に「73056」がそれぞれ初飛行。この4機は、いずれもプラット・アンド・ホイットニー製のPW1400G-JMエンジンを搭載しています。これらの機体は、胴体に「MC-21-300」と型式名が記された塗装が施されています。初飛行の順に、胴体後部の尾翼下に「001」から「004」まで明記されています。

「73055」は、ロシア製のエンジンPD-14を搭載しているため、型式名は「MS-21-310」。これまでの試験機と同じく、胴体に型式名が記されるとみられますが、実際の仕上がりが楽しみなところです。なお、この機体には前方に型式名「MS-21-310」が既に記されています。

なお、MC-21の開発は、ロシアのウクライナ侵攻を受けた欧米諸国の制裁に伴い、遅れが発生しています。ロシア製のエンジンだけでなく、機体に使用するさまざまな部品の置き換えが進められています。

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