ロシアの新型ステルス戦闘機「LTSチェックメイト」公開

ロシアの新型ステルス戦闘機「LTSチェックメイト」公開

ニュース画像 1枚目:チェックメイト YouTubeより
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チェックメイト YouTubeより

ロシア・モスクワで開幕した航空宇宙展示会「MAKS-2021」初日の2021年7月20日(火)、ロステックとユナイテッド・エアクラフト(UAC)はプーチン大統領をスホーイの会場に招き、新型ステルス戦闘機「LTSチェックメイト(ЛТС Checkmate)」を披露しました。MAKS開幕前から一部で流出動画などが出ていた新型戦闘機です。

ニュース画像 1枚目:会場を視察するプーチン大統領
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会場を視察するプーチン大統領

ロステックによると、LTS(軽攻撃機)チェックメイトは第5世代戦闘機で単発エンジンと紹介。この第5世代の戦闘機とは、すでに実証済みのソリューションを基盤に、ステルス性、パイロットの操縦に人工知能(AI)での支援を含めた新技術のソリューションやテクノロジーを導入した機体と説明しています。

ニュース画像 2枚目:チェックメイトの諸元紹介
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チェックメイトの諸元紹介

公開されたチェックメイト披露時に紹介された諸元は、航続距離は2,700キロメートルから2,900キロメートル、ミサイルなど武装搭載量は7,400キログラム、最大速度はマッハ1.8です。AESAレーダーを機首部分に装備し、短距離・中距離ミサイルを搭載できます。各種情報によると、初飛行は2023年を予定しており、2026年ごろに納入が始まるスケジュールを想定している模様です。

ニュース画像 3枚目:上から見たチェックメイト YouTubeより
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上から見たチェックメイト YouTubeより

ロシアでは第5世代ステルス戦闘機としてスホーイSu-57が開発されていますが、今回のチェックメイトはこの技術基盤を元にエアインテークがコクピット下に位置するなど改良が加えられています。1機あたりの価格は2,500万ドルから3,000万ドルとも伝えられ、F-35の約7分の1程度に抑えられているとの情報がある一方、コストは今後増加するのではとの見方もあります。

製造コストが安い場合、これまでのティーザー動画を含めてもロシアだけでなく、輸出を視野に入れた戦闘機と見て良い材料も揃います。購入先の候補としてインドなどもあげられていますが、輸出用を主力として製造するかを含め、今後の開発動向は注目されます。

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