E-4Bナイトウォッチ機内で史上最速の宣誓式?!

E-4Bナイトウォッチ機内で史上最速の宣誓式?!

ニュース画像 1枚目:E-4Bナイトウォッチの機内で行われた宣誓式
© Chad McNeeley, DOD
E-4Bナイトウォッチの機内で行われた宣誓式

E-4Bナイトウォッチ運航中の機内で2021年7月25日(日)、ロイド・オースティン国防長官による史上最速の宣誓式が挙行されたと国防総省が発表しました。時速614マイル、およそ988キロメートルで飛行中の宣誓式のため、「史上最速」と銘打たれています。オースティン長官は、アラスカ訪問後にシンガポール、ベトナム、フィリピンとアジア諸国を訪問しています。その訪問に、中国専門家として知られるイーライ・ラトナー氏が同行。ラトナー氏は4月、国防長官特別補佐官として指名され、アメリカ上院議会の承認を受け、今回の機内での宣誓式でした。

実施された場所は、北緯52度22分、西経168度05分、高度3万フィートで、アメリカ領内のアリューシャン列島のすぐ南で実施されました。発表ではフェアバンクス出発後のことと紹介されています。オースティン長官が搭乗したE-4Bナイトウォッチは「74-0787」で、宣誓式の後に日本の近くを飛行し、シンガポールのパヤ・レバー空軍基地に着陸したと見られます。

ニュース画像 1枚目:E-4Bナイトウォッチ
© U.S. Air Force photo by Josh Plueger
E-4Bナイトウォッチ

E-4Bナイトウォッチは、核戦争時に空中から核戦略部隊を指揮するために作られた国家緊急空中指揮所(NEACP : National Emergency Airborne Command Post)として4機製造。ネブラスカ州オファット空軍基地の第55航空団第1空中指揮管制飛行隊(55WG/1ACCS)に配備されています。

国防長官の移動時に利用されているほか、大統領外遊の際は近くでスタンバイすることが求められています。また、空中給油機能も保有していますが、空中給油は危険が伴うため大統領搭乗のエアフォース・ワンでは実施されたことがないともいわれています。ただし、E-4Bは以前に国防長官が搭乗時でも給油実績があります。

なお、オースティン長官のアジア外遊では、E-4Bがアンドルーズ統合基地を離陸し、F-117ナイトホークを秘密裡に開発した拠点として知られるトノパーに寄ったのではと噂されており、その動向が注目されています。

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