北海道エアシステム(HAC)の創業時に導入したサーブ340B「JA01HC」が機歴24年で、2021年9月に退役しました。創業時から活躍したこの機体を振返ると、北海道エアシステムの創業時から現在までのさまざまな資本・提携関係を振返ることができます。
北海道エアシステムの創業は1997年9月で、日本エアシステム(JAS)と北海道自治体との出資により設立されました。そのため、創業時に導入されたこの「JA01HC」は、JASの「レンボーカラー」がしっかりと感じられます。
その後、2004年にJASは日本航空(JAL)へ統合され、HACもJALグループ会社となりました。そのために、JALの「サンアーク」の塗装に塗り替えられます。
更に、JALが2010年に経営破綻し、会社更生法による経営再建策の一環で、JALグループから離れることになります。北海道や札幌市などの自治体が出資し、運航を継続する際に、HAC独自の「グリーン」の塗装に塗り替えました。
JALの経営再建が進み2012年に再上場し、その2年後の2014年10月にHACは再子会社化されることになります。そうして、再びJALの塗装に戻り、「鶴丸」塗装で退役を迎えることになりました。

© FlyTeam ズイ₍₍ง˘ω˘ว⁾⁾ズイさん
日本縦断チャーターフライトを終え、鹿児島空港で羽を休める「JA01HC」 (ズイ₍₍ง˘ω˘ว⁾⁾ズイさん 2021年9月12日撮影)
このサーブ340B「JA01HC」は、9月7日に定期便の運航を終え、現在は鹿児島空港で最後の整備のために羽を休めています。