護衛艦「いずも」、10月3日から米海兵隊F-35Bで発着艦検証

護衛艦「いずも」、10月3日から米海兵隊F-35Bで発着艦検証

ニュース画像 1枚目:アメリカ海兵隊、岩国基地のF-35BライトニングII (山猿さん 2021年3月撮影)
© FlyTeam 山猿さん
アメリカ海兵隊、岩国基地のF-35BライトニングII (山猿さん 2021年3月撮影)

防衛省は、2021年10月3日(日)から10月7日(木)にかけて、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも(DDH-183)」へF-35BライトニングIIの発着艦検証作業を実施すると発表しました。実施海域は太平洋上で、護衛艦「いずも」に岩国航空基地に所属するアメリカ海兵隊のF-35BライトニングIIが離着艦を実施します。

アメリカ海兵隊総司令官のデビッド・バーガー大将は9月上旬、海兵隊F-35BライトニングIIを使い、2021年10月から11月ごろに海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦の甲板に着離艦する訓練を実施するとの見通しを明らかにしていました。これは、多国籍で情報共有や作戦を展開できるF-35の能力の1つとして例示したもので、日米豪印の連携「クアッド」が進展する中、アジアではアメリカ軍が各国と個別に情報を共有する課題解決にもつながる取り組みです。

ニュース画像 1枚目:耐熱処理工事が実施される前の「いずも」
© 海上自衛隊
耐熱処理工事が実施される前の「いずも」

「いずも」の甲板には、垂直着陸時の排熱に耐えられる特殊な塗装を施す耐熱処理工事が2021年夏ごろに行われたとみられています。このため、海兵隊のF-35Bで実際に作業上の問題点がなかったか確認するだけでなく、航空自衛隊がF-35Bを導入、運用する際の課題なども抽出されると見られます。

また、空自はF-35Bを最大42機を導入する計画を進めています。その配備基地として新田原基地を最適地として、地元との調整が進められています。

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