統合幕僚監部は、2021年11月24日(水)と11月25日(木)の2日連続で、中国機の同機種・機体が東シナ海から太平洋に飛行したと発表しました。いずれも航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し、対応しています。領空侵犯は確認されていません。
発表によると機種は、Y-9情報収集機とY-9哨戒機がそれぞれ1機ずつです。情報収集機は「9231」、哨戒機は「82015」です。飛行経路は、東シナ海から沖縄本島と宮古島間の宮古海峡を経て太平洋に進出し、沖縄島東南東の射撃エリア「マイク・マイク」と「インディア・インディア」付近を周回飛行する形です。
日本周辺の海域では、11月19日(金)から11月30日(火)まで「令和3年度自衛隊統合演習(実動演習)」で自衛隊に加え、アメリカ軍から第7艦隊、第3海兵機動展開部隊、太平洋空軍(PACAF)が参加、11月21日(日)から11月30日(火)まで海上自衛隊による日米共同演習・日米豪加独共同訓練が実施されています。中国機の2日連続の飛来は、こうした演習の偵察が行われている可能性があります。