イルクート МС-21-300、型式証明を取得

イルクート МС-21-300、型式証明を取得

ニュース画像 1枚目:イルクート МС-21-300
© UAC
イルクート МС-21-300

ロシアのユナイテッド・エアクラフト(UAC)傘下のイルクート・コーポレーションは2021年12月28日(火)、ロシア連邦航空局から開発中の旅客機「МС-21-300(MS-21-300)」型の型式証明を取得しました。МС-21-300は、プラット・アンド・ホイットニー製のPW1400G-JMエンジンが搭載されています。

イルクートМС-21は、163〜211席を搭載できる単通路機で、A320ファミリー、737ファミリーなどの対抗機種です。大きな窓の採用、客室の照明などに改良が加えられ、機内の空気圧でも快適性が高められています。

現在、イルクートはМС-21開発プログラムでは、型式証明を取得したМС-21-300と違う「МС-21-310」に力点を置いています。この機種は、ロシアのエンジンメーカー、アヴィアドヴィガーテリ製造の次世代ターボファンエンジンPD-14を搭載。2022年はMC-21-310の型式証明の取得を目指し、高高度、強い横風環境下、低・高温時の運用などを試験します。

なお、MC-21はロシア国産の部品利用の割合を高めています。ロシアのウクライナ侵攻を受けた欧米諸国の制裁に伴い、部品調達などで遅れが発生しており、ロシア製エンジン搭載だけでなく、機体に使用するさまざまな部位でロシア国産への置き換えが進められています。

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