走行・飛行モード早替わり「空飛ぶクルマ」、量産化に弾み 耐空証明取得

走行・飛行モード早替わり「空飛ぶクルマ」、量産化に弾み 耐空証明取得

ニュース画像 1枚目:フライト中の「空飛ぶクルマ」
© Klein Vision
フライト中の「空飛ぶクルマ」

さまざまな形の「空飛ぶクルマ」開発が盛んですが、現在の「車」をそのまま飛行機に変えたAirCar(エアカー)が2022年1月24日(月)、スロバキア運輸局から耐空証明を取得しました。「エアカー」は自動車の外観をしていますが、走行モードから飛行モードに変身できる主翼を装備した「空飛ぶクルマ」です。耐空証明の取得により、開発・量産に向けて弾みがつきます。今後、1年ほどで市場に提供する「エアカー」生産モデルの認証取得手続きが進められます。

ニュース画像 1枚目:空飛ぶクルマ、コクピット
© Klein Vision
空飛ぶクルマ、コクピット

2020年10月に初飛行後、耐空証明の取得まで飛行試験で70時間、離着陸200回を重ねました。飛行モードで強度・構造・性能の安全性、騒音などの環境性能など技術上で基準に適合していることが認められたものです。重ねてきた飛行試験では、パイロットが飛行制御装置に触れずに全てを自動操縦に委ねたフライトも実現されています。

ニュース画像 2枚目:フライト中の空飛ぶクルマ
© Klein Vision
フライト中の空飛ぶクルマ
ニュース画像 3枚目:AirCarの試験飛行はサポート機と共に飛行
© Klein Vision
AirCarの試験飛行はサポート機と共に飛行

「エアカー」は2人乗りで、走行モードと飛行モードのデュアルモードです。エンジンはBMWの1.6リッターを搭載、可変ピッチプロペラを備えています。車から飛行機に変わる際、車両の後部に納められている主翼が、胴体後から横に移動し、モードが変わります。飛行モードでは滑走路を使用した離着陸が必要ですが、走行モードは自動車と同じで、駐車場に停めることができるため、駐機コストも必要なく、普段から使える新たな移動手段として提案されています。

ニュース画像 4枚目:走行モードで空港前の道路を走る空飛ぶクルマ
© Klein Vision
走行モードで空港前の道路を走る空飛ぶクルマ
■飛行性能を披露するAirCar
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