
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Haydn N. Smith
カール・ヴィンソンに着艦するVFA-147のF-35C
アメリカ海軍は2022年1月24日(月)、第2空母航空団(CVW-2)のF-35CライトニングIIが空母「USSカール・ヴィンソン(CVN-70)」甲板への着艦時に事故が発生したと発表しました。パイロットは射出した後、救難ヘリコプターで保護され、無事です。また、海兵7名が負傷したと発表されており、3名がマニラの医療施設へ緊急搬送、4名は船内で手当されました。医療施設へ搬送された3名は、すでに安定した状態になっています。事故当時は南シナ海を航海していたとみられます。
着艦に失敗したとみられるF-35Cは、アメリカ海軍の発表で「mishap」と記されていることから機体は失っていないと想定されますが、その状態は発表されていません。CVW-2のF-35Cは、第147戦闘攻撃飛行隊(VFA-147)「アルゴノーツ」所属機で、2021年8月2日(月)にサンディエゴを出港したCVN-70に搭載されています。CVW-2は、F-35Cに機種更新してこの航海が初めてのパトロールで、出港後はアジア太平洋地域を中心に展開しています。
F-35艦載機の事故は、最近では2021年11月、空母「クイーン・エリザベス(R08)」搭載のイギリス空軍F-35BライトニングIIが地中海で通常訓練中に墜落した事案が発生しています。