ボーイング、777X貨物機の提案開始

ボーイング、777X貨物機の提案開始

ニュース画像 1枚目:開発が進められているボーイング777X
© Boeing
開発が進められているボーイング777X

ボーイングは、開発中の777Xをベースにした貨物専用機について、顧客への提案を開始したことを明らかにしました。デビッド・カルフーン社長兼CEOが2022年1月26日(水)の投資家向け説明会で言及しました。ボーイングの777X貨物機(F)は、2021年11月に開催されたドバイ・エアショーに合わせて正式発表される予想があったものの、動きはありませんでした。

現時点でボーイングは777XFについて、777Xで開発する777-9と777-8の2機種のいずれの機種をベースにするなどの詳細は発表していません。航空会社との商談を進め、ニーズを見極め、正式な発売時期や承認などを経て、改めて公表する方針です。

777XFのローンチカスタマーの有力候補は、カタール航空です。カタール航空は現在、エアバスとA350型をめぐって係争中にあるため、777XFのライバル機種でエアバスが開発を正式発表したA350Fではなく、777XFを選定するとみられています。

貨物市場は堅調で、2021年の輸送量はコロナ禍前と比べても7%増で推移し、eコマースの拡大を背景に中古・新造を合わせた受注機数を伸ばしています。ボーイングが受注した2021年のワイドボディ貨物機は、新造機80機、旅客機から貨物専用機への改修80機、計160機と過去最大の契約機数でした。この主力はボーイング767型ですが、直近ではチャイナエアラインから777Fを受注するなど、大型貨物機の旺盛な需要は続いています。こうした状況を受け、777/777Xの生産ラインは、月2機から3機の増産体制に入っています。

なお、777Xの開発状況の進捗に変わりなく、2023年後半に旅客定期便の運航開始が予定されています。

ニュース画像 1枚目:開発が進められているボーイング777X、画像は旅客機
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開発が進められているボーイング777X、画像は旅客機
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