ANA・NCA欠航、JAL搭乗手続き中断、ヨーロッパ路線のロシア上空通過で

ANA・NCA欠航、JAL搭乗手続き中断、ヨーロッパ路線のロシア上空通過で

ニュース画像 1枚目:日本/ヨーロッパ間の旅客・貨物に影響
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日本/ヨーロッパ間の旅客・貨物に影響

ロシア・ウクライナ情勢に関連し、全日空(ANA)は2022年3月3日(木)、計8便の欠航を決定しました。日本航空(JAL)は3月3日(木)運航予定のロンドン、パリ、ヘルシンキ行きの安全性確認のため、搭乗手続きを中断しています。JALは羽田/モスクワ線は現在の情勢から欠航を続けています。また、日本貨物航空(NCA)は3月2日(水)の成田発アムステルダム行き、3月3日(木)のアムステルダム発ミラノ経由成田行きを欠航しています。

旅客・貨物便ともヨーロッパ路線は、日本各地を離陸後に北上し、ロシア上空を通過し、復路もロシア上空を通り、シベリア方面から日本へ南下する航路を使用しています。すでにヨーロッパ各国はロシア機の上空通過を禁止し、その対抗措置としてロシアも上空通過を禁止しました。アメリカもロシア国籍機によるアメリカ上空飛行を禁止する追加制裁を決定し、日本政府も同様の対応を講じるか注目されています。日本政府がロシア国籍機の上空通過を禁止すると、ロシアも対抗措置を講じることが予想されます。

ANA平子社長、JAL赤坂社長は3月2日(水)、ロシア上空の飛行について、代替経路の検討に入ったと明らかにしていました。日本とヨーロッパ間の定期便は、エールフランス航空、ルフトハンザドイツ航空、スイスインターナショナルエアラインズなどはトルコや中央アジアの上空を経由する形で運航しています。

■3/3欠航・搭乗手続きの中止
<ANA>
ANA203/ANA204便:羽田/フランクフルト線 (旅客)
ANA237/ANA238便:成田/ブリュッセル線
ANA211/ANA212便:羽田/ロンドン線
ANA8535/ANA9656便:羽田/フランクフルト線
<NCA>
KZ008便:成田 -> アムステルダム
KZ049便:アムステルダム -> ミラノ -> 成田
<JAL・搭乗手続き中止>
JL43便:羽田 -> ロンドン
JL45便:羽田 -> パリ
JL47便:羽田 -> ヘルシンキ

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