東京都ドクターヘリ、3/31運航開始 ヒラタ学園のH145

東京都ドクターヘリ、3/31運航開始 ヒラタ学園のH145

ニュース画像 1枚目:ヒラタ学園 H145「JA903H」 (Haruru-cameraさん 2021年12月25日撮影)
© FlyTeam Haruru-cameraさん
ヒラタ学園 H145「JA903H」 (Haruru-cameraさん 2021年12月25日撮影)

東京都は2022年3月31日(木)から、東京都ドクターヘリの運航を開始します。運航受託企業はヒラタ学園 航空事業本部で、使用機材はH145/BK117D-2の機体記号(レジ)「JA903H」です。東京都ドクターヘリは、日中時間帯は立川飛行場に待機し、基地病院の杏林⼤学病院を中心に、協力病院の東京医科大学八王子医療センター、都立多摩総合医療センターの医師、看護師が待機します。運航開始時は東京都内、特に多摩地域をカバーする想定で、伊豆諸島などの対応は今後の検討課題です。

東京都ドクターヘリは、立川飛行場に所在する東京消防庁航空隊多摩航空センターを基地とします。ドクターヘリには、救急医療に必要な医療機器、医薬品が搭載されており、救急現場などに医師などを乗せて急行し、飛行中に治療を開始し、いち早く医療機関に患者を搬送します。

このドクターヘリのランデブーポイントは現在、最終調整が実施されています。ポイント設定が完了すると、消防ヘリより小型の機材のため、これまでより多くの場所で救急車が合流することが期待されます。運航時間は8時45分から日没まで、出動は119番通報を受けた消防機関が患者の重症度等を判断し、ドクターヘリの運用を決定します。

東京都はこれまで、東京消防庁の消防ヘリコプターを使用し、伊豆諸島を含む遠距離、複数患者を同時搬送できる「東京型ドクターヘリ」として緊急輸送に対応してきました。今後も緊急搬送などで東京消防庁のヘリコプターが使用されますが、ドクターヘリの導入により、同時に対応する必要がある場合や移動中に医療提供が求められる必要性などを考慮しながら、ドクターヘリと消防ヘリで使い分けができます。また、夜間や離島の対応は、消防ヘリが引き続き担います。

全国では、京都府が滋賀県と運用する京滋ヘリを含め、現在までに45道府県に54機のドクターヘリが配備されています。最近では2021年5月に福井県ドクターヘリの運航が始まり、今回の東京都の運航で、残すは香川県のみ未配備です。香川県は2022年度に導入する予定で、全国の都道府県にドクターヘリ配備が完了します。

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