東京都、ドクターヘリ運航開始へ 消防の東京型ドクターヘリと併用

東京都、ドクターヘリ運航開始へ 消防の東京型ドクターヘリと併用

ニュース画像 1枚目:ドクターヘリ イメージ (ゴンタさん撮影)
© FlyTeam ゴンタさん
ドクターヘリ イメージ (ゴンタさん撮影)

東京都は2021年度、立川飛行場を拠点に東京都ドクターヘリの運航を開始します。東京都はこれまで、東京消防庁が運航する消防ヘリコプター、大型機4機、中型機4機、計8機を使用し、伊豆諸島を含む遠距離、複数患者を同時搬送できる「東京型ドクターヘリ」を運用してきました。

通常のドクターヘリは小型ヘリコプターを使用しているため、着陸場所が設定しやすい特徴があります。東京都は、ドクターヘリを主に多摩地域で活用する想定です。長距離やホイスト機能を備える消防ヘリ「東京型ドクターヘリ」は、救助活動にも対応できるため併用を続けます。この体制で、世界トップレベルの包括的な地域医療の構築と医療体制の充実につなげます。

東京都ドクターヘリは、日中時間帯は立川飛行場に待機し、基地病院となる杏林⼤学病院の医師、看護師も運行時間は立川飛行場に待機します。これにより、東京都ドクターヘリは救急車と接続するランデブーポイントまで医師、看護師を乗せて向かい、患者収容後にすぐに医療を提供できる状態を作ります。

全国では、京都府が滋賀県と運用する京滋ヘリを含め、現在までに44道府県に53機のドクターヘリが配備されています。東京都の導入に加え、福井県が2021年春から運航開始、香川県は2022年度に導入予定です。この未配備都県への導入により、全国の都道府県にドクターヘリが配備されることになります。

ドクターヘリの運航状況は、2018年度実績が全国で29,055件、1機あたりの年間出動件数は約548件です。運航時間は概ね8時から日没まで、それ以降の夜間は災害派遣要請による自衛隊や案件により海上保安庁、または消防ヘリなどが対応しています。

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