エアバスは2022年3月25日(金)、エアバスA380型試験機で100%持続可能な航空燃料(SAF)で搭載する4基のうち1基のエンジンを運航させる飛行を実施しました。エンジンは、ロールスロイス製のトレント900で、トゥールーズの14Lから離陸し、飛行時間は約3時間で、14Rに着陸しました。
このフライトで使用されたSAFは、ブレンドされていないSAF27トンがトタルエナジーズから提供されました。トタルエナジーズが提供したSAFは、ルアーブル近郊で製造され、その原料は使用済み食用油、水素化処理エステル・脂肪酸(HEFA)でした。この燃料を使用したフライトは、3月29日(火)にもトゥールーズからニースへのフライトが予定されています。
エアバス・グループは、2021年3月のエアバスA350型、同年10月にA319neo型で100%SAFによる飛行を運航しており、今回が3機種目です。航空業界は2050年まで、二酸化炭素排出量の正味ゼロを目指しており、SAF使用は目標達成に向けた大きな原動力になると期待されています。