海上自衛隊とアメリカ海軍は2022年3月28日(月)と3月29日(火)、電子戦偵察機を使用する部隊による情報交換訓練「ライジン(Raijin) 22-1」を実施しました。参加した部隊と航空機は、海自がEP-3、アメリカ海軍がEP-3EアリエスIIで、参加した部隊は第81航空隊(VQ-81)と、アメリカ海軍の第1艦隊航空偵察飛行隊(VQ-1)でした。VQ-81とVQ-1の交流は1994年にはじまり、約30年に渡る二国間の部隊交流が毎年、重ねられています。
2日間の訓練は、嘉手納基地で実施されました。任務説明を始め、小グループによるディスカッション、それぞれの機体の展示・見学、機内見学などが実施されました。訓練は、日米同盟の抑止力・対処力の強化、戦術スキルの向上、海上自衛隊とアメリカ海軍の間の相互運用性の向上が目的です。
EP-3とEP-3Eは、それぞれP-3オライオンをベースに電子戦偵察機として改造され、電子線向けのアンテナがレドーム内に格納されているとみられます。レドームの形状もEP-3とEP-3Eでは形状が異なり、高度な機密情報が多いことから、実際にどのような活動を実施しているか、具体的な日米の交流の内容はベールに包まれていることが多くあります。