NASA「空飛ぶ天文台」SOFIA 退役、ピマ航空宇宙博物館で常設展示へ

NASA「空飛ぶ天文台」SOFIA 退役、ピマ航空宇宙博物館で常設展示へ

ニュース画像 1枚目:SOFIA(Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy: 遠赤外線天文学成層圏天文台) @NASA/Jim Ross
© NASA/Jim Ross
SOFIA(Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy: 遠赤外線天文学成層圏天文台) @NASA/Jim Ross

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2022年9月に運用を終了した「空飛ぶ天文台」と呼ばれるボーイング747SP型機「SOFIA(機体記号:N747NA)」を、アメリカ・アリゾナ州ツーソンにあるピマ航空宇宙博物館で保存・展示することを発表しました。

SOFIA(Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy: 遠赤外線天文学成層圏天文台)は、望遠鏡を搭載した航空機で、NASAとドイツ航空宇宙センター(DLR)の共同で運用していました。747SPの機体後部に大きなドアを備え、2.7メートルの望遠鏡を搭載。ドアを開けながら成層圏を飛行し、月や惑星などの観測を行う機能を備えています。天文学研究への貢献は大きいものの、コスト面での問題により、9月29日を最後に運用を終了していました。

ニュース画像 1枚目:Henry Chowさん 2022年7月27日撮影 N747NA ボーイング747SP-21 アメリカ航空宇宙局
© FlyTeam Henry Chowさん
Henry Chowさん 2022年7月27日撮影 N747NA ボーイング747SP-21 アメリカ航空宇宙局

現在、保管されているカリフォルニア州パームデールのNASAアームストロング飛行研究センターから、ピマ航空宇宙博物館のあるアリゾナ州ツーソンへ、2022年12月13日(火)に最終フライトを行います。

ピマ航空宇宙博物館は、6つの格納庫、80エーカーの屋外展示場に、世界中から集められた425機以上の航空機が展示される、世界最大級の航空宇宙博物館です。SOFIAの展示について、公開時期など改めて発表されます。

期日: 2022/12/13
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