アメリカ海軍の「ブルーエンジェルス」と空軍の「サンダーバーズ」は世界トップレべルのアクロバット飛行隊です。双方はライバル同士、いずれ劣らぬ卓越した技をアメリカ国内や海外のエアショーで惜しげもなく披露しています。
日本には航空自衛隊の「ブルーインパルス」がいますが、アメリカ軍が誇る曲技飛行の迫力はまた別物。ワイルドで観客をわざとハラハラさせるような演出もあり、アメリカらしさが感じられます。
ここ数年、コロナの影響で海外渡航の自粛が求められていましたが、今年はいよいよ海外旅行の解禁の色が強まっています。2023年、今年1年間の「ブルーエンジェルス」と「サンダーバーズ」の飛行スケジュールも公開されました!
FlyTeam編集部は、双方の飛行スケジュール中から、日本から比較的行きやすい&旅行の手配がしやすい、2023年後半のエアショーをピックアップ!海外旅行再開のきっかけにしてみてはいかがでしょう?
■アメリカ海軍「ブルーエンジェルス」
本拠地はフロリダ州のペンサコーラ海軍航空基地。現在の使用機はF/A-18E/F スーパーホーネット戦闘機。アメリカンスタイルの6機編隊でアクロバット飛行を行います。伝統的に機体はブルーベースに黄色のラインが入った塗装。パイロットは青の飛行服、グローブ、ブーツに黄色のヘルメットを着用。伝統的にGスーツや酸素マスクは着用しません。
「ブルーエンジェルス」にはもうひとつ見どころが。2022年に公開して大ヒットした映画「トップガン・マーヴェリック」の撮影で使用した機体が、「ブルーエンジェルス」で活躍しているのです。主人公マーヴェリックが搭乗したとするF/A-18Eスーパーホーネットの1機、ビューロナンバー「165667」は、撮影終了後に曲技用の改修を経て2021年から「ブルーエンジェルス」の一員に。エアショーでは見逃せません。
■アメリカ空軍「サンダーバーズ」
本拠地はネバダ州のラスベガス、ネリス空軍基地。現在の使用機はF-16C戦闘機。白、青、赤のトリコロール配色と機体下部に描かれたフェニックスのペイントが特徴です。アメリカンスタイルの6機編隊でアクロバット飛行を行います。2009年には西太平洋・東アジアツアーを実施し、航空自衛隊千歳基地、浜松基地、アメリカ空軍三沢基地で展示飛行を行いました。■2023年後半 ブルーエンジェルス&サンダーバース飛行スケジュール
開催日 | チーム | 開催地 | エアショー名 |
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9月28~29日 | ブルーエンジェルス | カリフォルニア州ミラマー | MCASミラマーエアショー |
10月7~8日 | サンダーバーズ | カリフォルニア州サリナス | 第42回カリフォルニア国際航空ショー |
10月12~13日 | ブルーエンジェルス | カリフォルニア州サンフランシスコ | サンフランシスコ・フリート・ウィーク |
11月1~2日 | ブルーエンジェルス | フロリダ州ペンサコーラ | ブルーエンジェルス帰郷航空ショー |
11月4〜5日 | サンダーバーズ | フロリダ州プンタ ゴルダ | フロリダ国際航空ショー 2023 |