アメリカ空軍の第18航空団は3月28日、アメリカ・アイルソン空軍基地のF-35AライトニングII戦闘機が沖縄県の嘉手納基地に到着したことを発表しました。嘉手納基地では、機体の老朽化に伴いF-15C/Dイーグル戦闘機が段階的に退役することが決まっており、今回飛来したF-35Aは同基地に暫定配備されます。
同基地の戦闘機をめぐっては、2022年11月にアメリカ・アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地から来たF-22Aラプター戦闘機が暫定配備されています。12月には入れ替わるように数機のF-15C/Dが撤退。2023年1月にはドイツのシュパンダーレム空軍基地からのF-16CMファイティングファルコン戦闘機が暫定配備されています
今回飛来したF-35は、ロッキード・マーティン社製の最新鋭多用途ステルス戦闘機。嘉手納基地にF-35が加わったことで、アメリカ空軍の戦闘機(F-35、F-22、F-16、F-15)が勢ぞろいしたかたちになります。
第18航空団は、インド太平洋戦域における能力の近代化を最優先事項として掲げ、嘉手納基地に配備する戦闘機の高性能化は必須としています。なお、同航空団はこうした戦闘機の展開を通じて、「騒音軽減に関する日本政府との該当する二国間協定を引き続き遵守すること、すべての乗組員は、現地の騒音軽減手順について説明を受け、現地への影響に十分な考慮を払い続ける」としています。

© U.S. Air Force Airman photo by Airman 1st Class Tylir Meyer
アメリカ空軍嘉手納基地に到着した後、フライトライン上を走行するF-35A ライトニング II 戦闘機