日本航空(JAL)のボーイング777-200ER型機、最後の2機のうちの1機「機体記号:JA701J」が、これまでのフェリー便と同じ“JL8132便”として、2023年5月16日(火) 20時ごろ羽田空港を出発します。この便は、同社の運航乗務員らが企画、JALパックが発売した「JA701J 退役チャーター便」として、“飛行機の墓場”ことアメリカ・カリフォルニア州ヴィクターヴィルのサザンカリフォルニアロジステクス空港へ向かうフェリー(空輸)便に、乗客を乗せて特別運航されます。実際には、ヴィクターヴィルに旅客取扱設備がないため、ロサンゼルス国際空港まで運航。乗客を降ろしたのち、ヴィクターヴィルへフェリーされます。「JA701J」の左側(ポートサイド)前方乗降用ドア2か所の横には「THANKS! BOEING 777-200ER」のステッカーが貼り付けられています。
このツアーは、離日する「最後のフライト」に実際に搭乗ができるほか、ロサンゼルスへの着陸前、ヴィクターヴィル上空まで飛行し、ローパス(低空飛行)を実施する予定です。5月9日に実施された「JA702J」の離日フライト(羽田/ヴィクターヴィル)の飛行経路を再現しています。
JALの777-200ER初号機でもある「JA701J」の離日により、残る777-200ERは「JA703J」のみとなります。「JA703J」は5月7日を最後に運航便へ投入されていませんが、同様に退役が予定されており今後の動向が注目されます。
■「JA701J」の“初代鶴丸”と“太陽のアーク塗装”、“現行塗装”