大韓・アシアナの合併審査、EUでも承認 重複の欧州路線にはティーウェイが参入

大韓・アシアナの合併審査、EUでも承認 重複の欧州路線にはティーウェイが参入

ニュース画像 1枚目:成田国際空港 2022年3月6日撮影 HL7637 ボーイング747-8B5 大韓航空
© FlyTeam saoya_saodakeさん
成田国際空港 2022年3月6日撮影 HL7637 ボーイング747-8B5 大韓航空

大韓航空は、アシアナ航空との企業結合に際して行われていた欧州連合(EU)公正取引委員会の審査が、2024年2月13日に完了したことを発表しました。

EU当局への申告書は2023年1月に提出されていましたが、5月に欧州委員会が合併に異議を申し立てていました。これを受け、大韓航空側は11月に是正措置案を提出、ヒアリング、マーケティングテストを経て審査が完了したとのことです。

EU側は是正措置として、アシアナ航空の貨物事業部門の分離売却と、旅客部門における大韓・アシアナの重複路線(仁川/パリ、ローマ、バルセロナ、フランクフルト線)への新規航空会社の参入支援を要求。貨物部門については、今後入札や買収社選定、EU当局の審査などの売却手続きを進めていきます。また、旅客部門で重複している4路線への新規参入航空会社にはティーウェイ航空を指定。2024年下半期から順次参入できるよう、支援を行っていくとしています。

ティーウェイ航空は現在、日本などアジア・オセアニア地域に向けた国際線を運航中ですが、長距離国際線は運航していません。ヨーロッパ路線への参入が実現すれば同社としては初めてとなります。

ニュース画像 1枚目:アシアナ航空 貨物機 イメージ
© FlyTeam Hyukさん
アシアナ航空 貨物機 イメージ
ニュース画像 2枚目:長距離国際線に初参入するティーウェイ航空
© FlyTeam usayamaさん
長距離国際線に初参入するティーウェイ航空

大韓航空とアシアナ航空の合併審査は日本を含む全14の国と地域で実施。日本での審査は2024年1月に完了しています。今回、EU公正取引委員会でも審査が完了したことで、13の国と地域での合併が承認されたことに。残すはアメリカのみで、大韓航空は協議を継続していくとしています。

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