海上保安庁みずなぎ、1月20日に西之島を観測 新たな陸地さらに拡大

海上保安庁みずなぎ、1月20日に西之島を観測 新たな陸地さらに拡大

海上保安庁は2014年1月23日、西之島付近の新島の火山活動について1月20日に羽田航空基地所属MA722の「みずなぎ」、DHC-8-300により観測を実施した分析を発表しました。新島と西之島が接続したのちも活発に活動が続き、これまでに形成された新たな陸地は、噴火前の西之島の約1.5倍の広さとなっているしています。新たな陸地は東京ドーム7個分で、12月26日時点の3個分からもさらに拡大しています。

従来からある2つの火口は活発な活動が続いており、南側の火口から連続的に青白色の火山ガスが放出、灰色の噴煙を伴う爆発的な噴火が数分ごとに起きている状況。北側の火口は灰白色の噴煙が連続的に放出され、断続的に爆発的な噴火を発生しています。この噴火で「みずなぎ」機内でも振動を感じられるそう。

1月20日の観測に同乗した東京工業大学火山流体研究センターの野上教授は「マグマの供給は依然として高いレートで継続、火山活動の沈静化は認められない」とコメントしており、引き続き島が拡大する可能性があります。

海上保安庁ではこの拡大により、西之島の西方の排他的経済水域(EEZ)が拡がる位置まで島は拡大していると述べていますが、これまでも消滅する事例もあることから火山活動が沈静化した後、測量を実施するとしています。

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