A380とB747-8Iを発注した香港航空-実は中国の「ご意向」?

A380とB747-8Iを発注した香港航空-実は中国の「ご意向」?

パリ・エアショーでA380型、B747-8型を発注していた社名非公表を希望する会社は香港航空と航空業界紙「Flight global」の「FlightBlogger」で伝えていたが、さらにこのワダイが発展してきている。非公表の会社がA380型、B747-8型、いずれも10機ずつ発注、しかも対抗機種を両方同時に保有することに驚きの声が出ていたところ。200機を発注する会社が出てくる時代なので、2つの大型機を同時に発注することはおかしくないものの、やはり驚きの出来事だった。

なぜ、そんなことになったのか?海外メディアが伝えるところ、香港航空の発注はA380型でほぼ決まっていた。ところが、中国政府はEU域内の二酸化炭素大量排出者に航空会社も含める欧州連合域内排出量取引制度に反対、ヨーロッパへ圧力をかける狙いでA380型を直前に契約せず、B747-8型でも発表したと伝えている。かつ、発表のタイミングはボーイングが先。エアバスはプレスリリースも出さず、パリ・エアショーの締めくくりで社名非公表のA380型10機発注を加えた。

香港航空はA380型を購入することがパリ・エアショー前から伝えられていたものの、実際には社名非公表。ボーイングにも社名非公表の2社からB747-8型の発注がはいり、しかも開催前にA380型を発注すると伝えられていた香港航空となり、うわさが噂を呼んでいた。

B747-8型の発注は香港航空以外は、中東のオイルマネー筋のVIPとも伝えられています。中国とオイルマネー、最近の世界のニュースに頻繁に取り上げられる2大勢力は、これからも航空業界のもっと大きな台風の目になりそうです。

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