ボーイングは、パリ・エアショーの商談実績が約220億ドル分にのぼったと発表した。購入契約の覚書(MOU)段階、確定発注を含めた受注機数は124機。目玉は新しいB747-8Iの発注。2社からの発注があり、1つは「オイルマネー系」と各メディアで伝えられている。
今回のエアショーは、発注金額や機数で「ボーイング vs エアバス」はボーイングの負け。エアバスの730機と比べても、売れ筋のB737シリーズでは73機で、A320neoの667機と比べれば寂しいところ。エアショー開催前には、B737の後継シリーズが発表されると噂されていたが、その発表もなかった。ただ、この桁違いの発注機数の差は、ボーイングも新機材の開発か737シリーズの改良かの決断が早まりそう。
我らがニッポンにとしては、B787のローンチカスタマー、全日空(ANA)の特別塗装や機内が発表された点でまずまず満足。新機材の前に、まずは787をローンチさせてください!
機種 | 機数 | 主な発注 |
---|---|---|
737-800 | 66機 | ALC、ノルウェー・エアシャトル、マレーシア航空、 MIATモンゴル航空、UTエア・アビエーション |
737-900ER | 7機 | UTエア・アビエーション |
747-8F | 2機 | GECAS |
747-8インターコンチネンタル | 17機 | 非公表 |
777-300ER | 28機 | MIATモンゴル航空、カタール航空、ALC、 アエロフロート、GECAS |
787-9s | 4機 | ALC |
合計 | 124機 |