国土交通省、災害に備えた小型航空機用RNAV経路の試行運用を実施

国土交通省、災害に備えた小型航空機用RNAV経路の試行運用を実施

国土交通省の「将来の航空交通システムに関する推進協議会」は2014年5月23日、悪天候時でも小型機が安全、確実に飛行できることを目指した「RNAV」と呼ばれる新しい航法の試行運用を行うと発表しました。

RNAV方式とは、従来の「地上航法施設からの電波を受信し、電波発信源に向けて飛行する方式」とは異なり、GPSを含めた航法用電波等を利用して自機位置を測位し、地上の施設配置にとらわれることなく飛行コースを設定して飛行する方式のことです。この方式によって、経路短縮、混雑空域の回避、経路の低高度化等が可能になり、小型航空機の安全性と利便性の向上に役立つことが期待されてます。

試行運用は5月29日から始まり、主にヘリコプターを使い、大島付近や八丈島付近で行われます。

RNAVが実用化されれば、特に伊豆諸島への迅速な防災活動や救急活動の一助になるとされています。また、試行の結果を踏まえて、他の地域にも拡大していくことが予定されています。

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